クルマの異常の前兆~こんな時には疑おう!運転前点検を怠るとこうなる例

「愛車が突然壊れた!なぜ?何もしていないのに!」

ハードウェアの可動部分が多いクルマの場合はその前兆がわかる場合もあります。

筆者の経験からいくつかご紹介しましょう。


カーブでのグラつきは何かが緩んでいる場合がある

それまで普通に走っていて、何でも無いカーブを何でも無い速度で曲がったのに、妙に車体がグラグラしたり、ハンドルがブレたりする事があります。
そんな時は、念のためクルマを降りて点検してみましょう。
筆者の場合、タイヤ交換でホイールナットの増し締めをタイヤ1本だけ忘れており、4つのホイールナットのうち2つが脱落、あとの2つもグラグラという事がありました。
気がついたから良かったようなもので、知人などはいきなりタイヤが脱落してタイヤが愛車を追い越していったそうです。
また、同じように挙動のおかしかったケースで、サスペンションのボルトが一本ちゃんと締まっていなかったり、ロアアームのボルトが規定のトルクで締まっていない事も。
いずれも交換など脱着作業の後に起きた事ですが、人間がやる以上ミスはゼロにできません。
重要部品(もちろんタイヤも含まれます)の交換後は、まずは普通に走らず、極力安全な速度と場所で、走る・曲がる・止まるを一通りテストしてみるのが大事です。

走っていて何かハンドルがゴトゴト言うなら、タイヤが歪んでいるかも

「タイヤが歪む」と言っても想像がつかないかもしれませんが、自動車用ラジアルタイヤというのは、ゴムの中に無数の細いワイヤーが入っていたりと、実は結構複雑な構造をしています。
その構造が何かの拍子に破壊されてしまい、タイヤが歪んで「円」で無くなってしまう事があるんです。
筆者の場合は3回あって、そのうち2回はエコタイヤでジムカーナ競技に出てスピンターンした帰り道の話なので、自業自得です。
ただ、残り1回はそういった用途に使わず純粋に街乗りだけしていたタイヤで起きました。
某有名メーカーのスポーツ向けタイヤだったので、構造はそれなりに強いはずですが、どんなタイヤでも何かの拍子にそうなる事はありえる、というわけです。
そうなったタイヤをリヤに履いていた場合は後ろからちょっとゴトゴト突き上げがあるかな、程度で済むのですが、フロントに履いているタイヤがそうなった場合は、ハンドルがかなり振動して思い切り右か左に振られます。
その場合は可能であれば前後のタイヤを入れ替えれば、とりあえず真っ直ぐ走るので、よほどの長距離で無ければ自走は可能です。

エンジンは焼け付く前のエンストで気づこう

まだ免許取り立ての頃ですが、古い6気筒のマークIIに乗っていて、2気筒を焼き付かせ、4気筒にしてしまった事があります。
原因はエンジンオイルが漏れて無くなっていたのに気づかず、おまけにオイル残量警告灯のセンサーも故障していたのか点灯しなかったので、いよいよエンジンが激しい振動を起こしてから初めてディーラーに持ち込み、「2気筒死んでますし、オイル無いですよ」と言われてしまいました。
この場合も後から考えると前兆は2つあって、駐車場に漏れたオイルがシミを作っていたんですが、点検などしないので気付かなかったんです。
もう一つはそれでも何とか油膜が切れないうちは動いていたエンジンが、頻繁にエンストした事。
オートマ車なのに頻繁にエンスト?!と思うかもしれませんが、当時は古いクルマだしそんなもんかも、とか、オバケのせいとか適当な事を言って笑い飛ばしていたのが運の尽きでした。
その時点でおかしいと思ってディーラーに持ち込むなり、エンジンオイルをレベルゲージで確認するなりしていれば、まだ間に合ったのですが。
さすがに新しいクルマでそうそう起きる事ではありませんが、少し古い程度のクルマでも、日頃の目視点検だけでだいぶ違います。
それ以来、エンジンを壊したのはターボ車でブーストを上げすぎてエンジンブローした一度きりです。

針の動きが妙な燃料計は信じてはいけない

クルマの燃料計にもいくつかありまして、中にはロータス・エリーゼのように燃料計が無かったり、残量警告灯だけのクルマもあります。
燃料系がついていてもデジタル式やらアナログ式やらとありますが、アナログ式で針の動きが怪しいものには注意です。
普通はエンジンを始動した瞬間に針がピン!と正確な残量位置まで針が立ち上がるものか、あるいは始動後に圧力を感じて少しずつジワジワ立ち上がるか、たいていこの2種類です。
しかし、筆者がある日乗った車は何か針がユラユラと落ち着かなくて、時々ピクッとE(ゼロ)に近づいたりしていました。
それでも針が落ち着いた時の燃料は、走る距離に応じて減っているように見えたので、何かの拍子に燃料系の電源が落ちるトラブルか何かと思ったのです。
しかし、そうしているうちに、何と片側1車線の高速道路でいきなりエンスト!
惰性で何とか非常電話の前まで滑り込ませたものの、それきりエンジンがかからなかったので、非常電話に応じて来てくれた道路公団(現在のNEXCO)の救援車が来るまで、大渋滞を作ってしまったのでした。
原因は「ただのガス欠」で、時々燃料計の電源が落ちてゼロになっていたのではなく、時々ゼロになっている状態の方が「正解」だと知ったのは後の話です。
何かどっちつかずの動きなど、怪しい動きを燃料計が始めたら、とにかく信用しないようにしましょう!
直るまでは、とにかくいつも燃料満タンにしておけば、とりあえずガス欠だけは防げます。


いかがでしたか?
あまりヘビーな内容のトラブルは参考にならないと思い、軽めの事例のみ今回は書いてみましたが、「後から考えれば、重要な前兆だった!」でも、その時はまさか!と思いもつかなかったりするんですよね。
たいてい、そのうちトラブルになるような、長い時間をかけて異常を起こすケースは前兆もわかりにくいものです。
しかし、日常的な点検をしていれば気づけるようなものが多いのも事実ですから、普段から漫然とクルマに乗らないようにしましょう。
適度な緊張感は大事ですよ!

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