メルセデス・ベンツ製エンジン搭載でもAMGと認めますか?

メルセデスAMGとは何か?

昔ながらのイメージで、AMG車のことを「ディーラーでも売ってるベンツのチューニングカー」と認識している人もいますが、実は現状かなり異なります。 現在のメルセデス・ベンツは親会社たるダイムラーをトップに、その乗用車部門として一般高級車部門のメルセデス・ベンツ、超高級車部門のメルセデス・マイバッハ、高性能車部門のメルセデス・AMG、コンパクトカー専業のスマートとと4つのブランドを展開中。 つまり現在のAMGはダイムラーの高性能車ブランドになっているわけで、メルセデス AMG GTのようなオリジナルスーパーカーから、メルセデス・ベンツ Aクラスをベースにした高性能プレミアムコンパクト、メルセデスAMG A45までを作っているわけです。 日本での販売はメルセデス・ベンツ・ジャパンのディーラーで行っていましたが、日本法人は別個にメルセデスAMGジャパンが立ち上がっており、2017年には独自ディーラーのAMG東京世田谷が誕生しました。 このように「ベンツ」からの独自路線を加速しているように見えるメルセデスAMGですが、その一方で「AMGとしての個性を失いかけている」という議論もあります。

AMGの聖地で作ったエンジンじゃないの?

AMGと言えばその拠点はドイツ南部、シュトゥットガルト近郊のアファルターバッハにあります。 1970年代半ばに移転してきて以来、そこはAMGにとっての「聖地」であり、たとえ周辺の土地へと拡張できなくても、本拠を移転することはありませんでした。 そのため、一種の「聖地信仰」のようなものがあり、アファルターバッハへの見学ツアーのようなものがあるくらいです。 ただ、最近のAMGは全てのエンジンをそこで作っているわけではなく、それがちょっとした議論を呼んでいます。 たとえば、V12気筒エンジン。 新たな市場として急激に販売台数の伸びている中国など新興国からのオーダーに対応するため、アファルターバッハでのV8エンジン生産台数を増やすこととなり、2016年からV12エンジンはダイムラーのハンマイム工場に生産が移管されました。 また、こうした新市場も意識して作られた、A45などに使う2リッター直列4気筒ターボエンジンは、最初からダイムラーの4気筒エンジンを作っているケレダ工場で生産されていると言われています。

それでもAMGの職人の魂は生きている

しかし、それらの「聖地以外」で生産されたエンジンは、あくまで生産場所を移しただけで、AMGの伝統である「ワンマン・ワンエンジン」は守られています。 これは、1人のマイスター(職人)が、エンジンを1から完成まで責任をもって組み上げるシステムで、効率的な機械生産とは異なり、マイスターの経験や技術を活かした、高い精度を持ったエンジンを組み上げます。 そのエンジンの一つ一つには、マイスターがその誇りとして名前入りのプレートを装着するという、「特別なエンジン」なのです。 たとえアファルターバッハでなくとも、その職人の魂はしっかりエンジンに注入されていると考えても良いでしょう。 ただ、なにぶん「聖地」が存在するがゆえに、「アファルターバッハで組み上げられたエンジンこそが至高」と考える人がいるのも、また事実です。

メルセデス・ベンツ製エンジンでもAMGの魂はこもるか?

難しいのが、最近登場したAMG C43やAMG E43など「43」シリーズです。 これらに搭載された3リッターV6ツインターボエンジンは、276M30というエンジン型式なのですが、同じ型式のエンジンは他のメルセデス・ベンツ車、日本市場であればS400 4MATICクーペに搭載されています。 つまり、純然たるメルセデス・ベンツのエンジンです。 メルセデスAMGではこれらのエンジンにもAMGのテクノロジーが注がれていると主張し、実際にスペックも「43」シリーズに搭載されている方が若干上回っています。 ただし、マイスターのプレートが無いことから、ダイムラーのウンタートゥルクハイム工場で生産されているこのエンジンが、メルセデスAMG搭載分だけマイスターで組まれている、ということは無さそうです。 そもそも「43」シリーズは元々「AMGスポーツ」という、内外装をAMG同等にしてエンジンや足回りをチューンした「AMG仕様のメルセデス・ベンツ車」というべき車でした。 それを正規のメルセデスAMG車に組み込んだのですが、それゆえに「AMGのクオリティを持っているのか」と、ファンからは議論が交わされています。 チューニングを受けたエンジンとAMG仕様の足回りは確かにAMGである、いややっぱり違う、と試乗した人の中でも意見が分かれており、今後も議論されることでしょう。

あなたなら、どこまで「AMG」と認めますか?

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